人生は、100%、努力




以前は、「1%の才能と99%の努力」と申しましたが、
でも、最近では、「人生は、100%、努力」
なのではないかと思えてきました。

まず、私が最初に思ったことは、音楽を色々と行っていて、
「音楽は、100%、努力」であると実感したことです。
しかし、音楽を行わないほとんどの人達は、
音楽は、努力よりも才能が大切だと思っていると思いますが、
でも、例えば、楽器の演奏に関して言えば、
これは、もう、持って生まれた才能よりも、
後天的な努力が物を言うということは、間違いありません。
どんなに生まれつき手先が器用な人であったとしても、
その楽器の練習(努力)を行わなかったとしたならば、
全然、演奏できるようにはならないからです。
そして、どれだけ練習(努力)を積み重ねたかによって、
どれだけの腕前で演奏できるのかが決まってくるのです。
練習(努力)と正比例するような感じで、
楽器を演奏する腕も伸びていくのです。

それから、例えば、歌というのは、
楽器などと比べると、持って生まれた才能が、
はっきりと物を言う分野だと、私も、思います。
生まれつき歌が上手い人というのは存在していて、
たいした練習もしないで、ボイストレーニングを全く行わなかったとしても、
物凄く上手に、歌が歌えます。
生まれつき歌が下手な人が、
一生懸命に練習をして、ボイストレーニングを行ったとしても、
生まれつき歌が上手い人間には、全く敵わないといったことは、
よくあることです。
しかし、一生懸命に練習を行い、
一生懸命にボイストレーニングを行えば、
少なくても、以前の自分と比べたならば、
はるかに上手に歌えるようにはなるのです。

それから、例えば、作曲というものは、
努力のしようがないとよく言われます。
作曲にとって最も大切なものは、
一瞬のひらめきのようなもので、
そのひらめきといったものは、
努力をしたからと言って、得られるものでは、
必ずしもないのです。
例えば、私に関して言わせてもらえば、
私は、ほぼ毎日、様々なメロディー、様々な曲を
作り出していっているのですが、
でも、これは、実は、私が作っているのでは全然なくて、
至高のお方がお作りになられているのです。
例えば、私がスリ・チンモイの瞑想を始める前の時期は、
何か曲を作ろうと思ったとしても、
いつでも同じようなメロディー、
同じような曲しか、
頭に浮かんではこなかったのです。
スリ・チンモイの瞑想を始めてからは、
至高のお方の助力を得て、段々と、
色々なメロディー、色々な曲が作れるようになってきたのです。
私が作曲のために費やしている努力というのは、
人生の全てにおいて、1日24時間、
至高のお方の御意志に、完全に忠実に従うといったことです。
(実は、この努力が、最も大変な努力なのです。)
至高のお方の御意志に完全に従って、
至高のお方を満たす完全な器になったとしたならば、
努力をしなくても、ほぼ自動的に、
様々なメロディー、様々な曲が、
自然と、浮かんでくるようになるのです。


歌に限らず、音楽に限らず、
どのような分野であったとしても、
生まれつき物凄い才能に恵まれた人間というのは、
存在しているのは、事実です。
しかし、その物凄い才能に恵まれた人と自分とを比較して、
嘆いたり、落ち込んだりするのは、
時間の無駄以外の何物でもありません。
(もちろん、その物凄い才能に恵まれた人から、影響を受けたり、学び取ったり、
参考にしたり、真似したりするのは、いいことだと思います。)
嘆いたり、落ち込んだりする暇があるならば、
その時間を目一杯の努力をすることに費やしていけばいいのです。

そして、他の人と比較するのではなくて、
過去の自分と比較をしていけばいいのです。
昨日の自分よりも今日の自分の方が、
はるかに上達、向上していることを目標に、
毎日、努力を積み重ねていったならば、
何年か、何十年か経ったならば、
どの分野においても、必ず、
それなりの境地に到達することができるはずだと思います。


自分の力ではどうにもならないものは、
持って生まれた才能。
そして、持って生まれた運。
しかし、この自分の力ではどうにもならないと思われている
才能や運をもたらしてくれるものこそ、
100%の努力、目一杯の努力なのだと、
私は、思っています。
100%の努力、目一杯の努力が、
私達の眠っている才能を目覚めさせて、開花させてくれ、
また、100%の努力、目一杯の努力が、
強力な運を引き寄せてくれるのです。


※至高のお方ー宇宙の至上神・天地の偉大なる創造主、Supremeのこと。
クリシュナは、親しみと尊敬の気持ちを込めて、神様のことをこのように呼びます。
主・天の父・ヤハウェ・アッラーも同義です。




合   掌




















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