「神の名をみだりに唱えてはならない」の現代日本における解釈
モーセが神(至高のお方)から授かった「十戒」の中に、
『あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。
みだりにその名を唱える者を主は罰せずにはおかれない。』
という戒めがございますが、
この戒めについて、現代の日本において、
私が常日頃感じていることを、書いていきたいと思います。
例えば、
アメリカにおいて毎年開催されているグラミー賞やアカデミー賞の授賞式は、
私も若い頃、テレビで何回か見た記憶がございます。
その授賞式の中で最も印象的なことは、
その賞を受賞した人達の多くが、
神(至高のお方)に対して感謝の言葉を述べることです。
中には、神に対して感謝の言葉を述べない受賞者もいますが、
でも、ほとんどの、圧倒的多数の受賞者の方達は、
必ずと言っていいくらい、その賞を受賞できたことついて、
神に感謝の言葉を述べるのです。
しかし、この日本においては、
何かの賞を受賞したとしても、神に対して感謝の言葉を述べるといったことは、
全く、一般的ではありません。
私も子供の頃は、日本レコード大賞や歌謡大賞などを、
テレビでよく見ていましたし、
もう少し大きくなってからは、日本アカデミー賞というものができて、
その授賞式もテレビで何度か見たことがございますが、
でも、その受賞者の方達の中で、
神に対して感謝を捧げている人というのは、
私は、1度も見た記憶がありません。
神(至高のお方)の存在が、当たり前のように信じられているアメリカという国と
神の存在が、ほとんど全く信じられていない日本という国の違いだと、
言ってしまえば、それまでの話だとは思いますが、
しかし、現代の日本において、
より問題なことは、「神、主の名を、みだりに唱える」といったことではなくて、
「神、主の名を、全く唱えない」といったことなのです。
そして、そもそも、このモーセの授かった十戒に書かれてあることは、
「神や主といった呼び名を、みだりに唱えるな。」ということでは全くなくて、
「YHWHという神様の本名を、みだりに唱えてはいけない。」という意味なのです。
ですから、大昔のユダヤ人達は、この戒めを忠実に守ってきたがために、
現代においては、誰も、この神聖なる4文字の正確な発音の仕方を、知らないのです。
ヤハウェ、ヤーウェーなどと言ったりしますが、全く正確な発音ではないのです。
ですから、この戒めは、現代においては、
有名無実な教え、戒めだということになるのです。
つまり、現代の日本においては、
神、神様、主、至高のお方、アッラーという御名前は、
全く遠慮せずに、
ドンドンと唱えられて、
しかるべき御名前だということです。
もちろん、ただ御名前だけを唱えればいいといったものではなくて、
神を信じること、
至高のお方を愛すること、
が重要なのです。
日本人が、心から神様のことを信じて、愛するならば、
自然と、その口からは、神様という御名前が出てくるようになるのです。
日本人が、心から至高のお方に感謝の念を抱くならば、
自然と、その口からは、至高のお方に対する感謝の言葉が出てくるようになるのです。
※至高のお方ー宇宙の至上神・天地の偉大なる創造主、Supremeのこと。
クリシュナは、親しみと尊敬の気持ちを込めて、神様のことをこのように呼びます。
主、YHWH、父なる神、イエス・キリスト、聖霊も同義です。
合 掌