学歴は、ある




マイナス思考と申しますか、
マイナスの悪い暗示を与えてしまう言葉に、
「学歴がない」という言葉があります。

例えば、学歴とは、
大学や大学院を出なければ得られないといったものではなくて、
中学校卒でも、小学校卒でも、
学歴にはなるのです。
(幼稚園、保育園は、学歴にはなりませんが。)

ですから、現在生きている日本人のほとんどの方達は、皆、
「学歴は、ある」のです。
ですから、「学歴がない」という言葉を発することは、
自己卑下をしている、
自分に悪い暗示を与えていることになるのです
(しかし、けれども、日本には、無戸籍の人が、
推定で1万人以上いると言われております。
無戸籍の人は、小学校にも、中学校にも、行くことができません。
けれども、この問題は、この教えの主題と乖離していますので、
ここでは追求しません。ただ、日本政府の救済があることを願います。)

実は、私自身も、大学には行っておりません。
ですので、私も、昔、若い頃には、
「学歴がない」という言葉を何回か使った記憶がございます。
でも、もうこのマイナス思考の言葉を、私は、決して、使いません。
これからは、「学歴は、ある」という言葉を、
自分自身に言い聞かせて、生きていきたいと思っています。


それから、世間でよく耳にする
マイナス思考、マイナスの暗示を与えてしまう言葉に、
「運動神経ゼロ」という言葉があります。
本当に、この「運動神経ゼロ」という言葉は、
日常的に、頻繁に、耳(目)にする言葉です。
しかし、この「運動神経ゼロ」という言葉を使っている人はというと、
全然、運動神経ゼロではありません。
きちんと歩けますし、走れますし、
上手下手は別にして、スポーツだって出来る人が、ほとんどです。
この言葉を使う人は、面白半分に、冗談半分に、
或いは、自己卑下する気持ちで、
使っている人が、大半だと思います。
(例えば、いじめっ子であったとしても、
運動が苦手な人のことを、「運動神経ゼロ」とは呼ばないと思います。
「運動神経ゼロ」という言葉は、あくまで、自虐的、自嘲的な言葉なのです。)
けれども、この言葉を、まだ若い内に使っている分には、
冗談で済まされますが、
年を取ってきて、体が段々と思うように動かなくなってきた時に、
この「運動神経ゼロ」という言葉は、
その人の潜在意識に深く染み付いていますから、
この言葉通りに、
立てなくなる、歩けなくなる、寝たきりになる
といったリスクを増大させる危険性があると思います。
人間は、暗示にかかりやすい生き物だからです。

私について言えば、
私は、特発性ジストニアという病気の影響もあり、
幼少の頃から、運動神経がいい方ではありませんでした。
しかし、私は、今まで、自分のことを、
「運動神経ゼロ」と思ったことも、言ったことも、一度もありません。
(ジストニアは主に左半身でしたから、左半身の運動神経は普通の人の半分以下でしたが、
右半身に限って言えば、実は、普通の人の倍近く運動神経はいいのです。
しかし、最近では、西野流呼吸法、胴体力トレーニング等によって、
左半身の運動神経も、かなり改善されてきていると思います。)


とにかく、「学歴がない」とか「運動神経ゼロ」といった
マイナスの悪い暗示を与えてしまうような言葉を使うのは、
これからは、一切、やめにしましょう。

そして、プラスの良い暗示を与える言葉
「学歴は、ある」
「I have an academic background.」
「私は、運動神経がいい」
「I'm athletic.」「I'm good at sports.」
を使うようにしていきましょう。




合   掌




























HOMENEXT